【横浜市保土ヶ谷区天王町の治療院】脳疲労(脳過労)・自律神経失調症・頭痛・肩こり・腰痛・めまい・気象病(天気痛)・認知症予防・CRPS(RSD)に認知科学統合アプローチ

【治療院院長が解説】「脳疲労」が取れないあなたへ。自律神経を整える簡単な方法4選

  
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【治療院院長が解説】「脳疲労」が取れないあなたへ。自律神経を整える簡単な...

「しっかり寝ているはずなのに、朝から頭が重い」 「集中力が続かず、小さなミスが増えた」 「理由もなくイライラしたり、落ち込んだりする」
もし、あなたがこのような不調を感じているなら、それは単なる「体の疲れ」ではなく、「脳疲労」が原因かもしれません。

こんにちは。脳疲労と自律神経の専門家として、日々多くの方の不調と向き合っているブレインキュア治療院院長の石関祐輔です。
当院に来られる方のお話を伺っていると、多くの方が「情報過多」と「ストレス」などによって脳が休まる暇なく働き続け、結果として自律神経のバランスを崩してしまっています。

この記事では、脳疲労と自律神経の専門家である私の視点から、

  • 見落とされがちな「脳疲労」の本当のとらえ方
  • 脳疲労を改善し、自律神経を整えるために今日からできる具体的な方法

を、誰でも始めやすい工夫を中心にご紹介します。特別な道具も難しい知識も必要ありません。
あなたの「なんとなく不調」を改善するヒントがきっと見つかるはずです。

私たちが「疲れた」と感じるとき、多くの方は「体の疲れ(筋肉の疲れ)」をイメージすると思います。
しかし実際は多くの場合で疲れているのは体ではなく脳になります。

デスクワークはもちろん、スマホなどのデジタル機器の使用による大量の情報処理、気温・気圧・湿度の急激な差、環境の変化、人間関係のストレス、さらには肉体労働や運動など…。
これらで負担が一番かかっているのは自律神経であり、自律神経の司令塔であるCAN(Central Autonomic Network)が疲労を起こすと「このままでは危険だから休みなさい」とサインを送ります。

このサインこそが疲労感や筋肉痛…「脳疲労」の正体だったのです。

そしてさらに問題なのは、脳が疲労すると、生命維持や本能を司る「大脳辺縁系」や「脳幹」にも影響が及び、自律神経の司令塔(CAN)が誤作動を起こしやすくなることです。

これが、「休んでも休んでも疲れが取れない」「原因不明の体調不良」といった、自律神経の乱れによる症状の正体なのです。

脳疲労は目に見えませんが、サインは必ず出ています。いくつ当てはまるかチェックしてみましょう。

  • □ 朝、スッキリ起きられない
  • □ 集中力が続かず、仕事や家事がはかどらない
  • □ 物忘れが増えた気がする
  • □ 小さなことでイライラしたり、不安になったりする
  • □ 食事をおいしいと感じない、または食べ過ぎてしまう
  • □ 寝つきが悪い、または夜中に何度も目が覚める
  • □ 肩こり、頭痛、めまいが慢性的にある

これらは当院でもよく伺うお悩みです。もし3つ以上当てはまるなら、あなたは「脳が疲れている」のかもしれません。

脳疲労を改善し、自律神経を整える方法は、実はとてもシンプルです。大切なのは「あれもこれも」と頑張りすぎず、「脳を休ませる」環境を意識的につくること。
ここでは、誰でも今日から始められる4つの簡単な工夫をご紹介します。

脳疲労の改善には、睡眠が不可欠です。「時間」も大切ですが、それ以上に「質」を意識しましょう。

  • 寝る90分前の入浴: 湯船に浸かり(38~40℃程度のぬるめのお湯で15分ほど)、一時的に深部体温を上げます。その後、体温が下がっていくタイミングで自然な眠気が訪れます。
  • 寝る前のストレッチ: 激しい運動は避け、ゆっくりとしたストレッチで体の緊張をほぐしましょう。血流が良くなり、リラックス効果(副交感神経が優位)が高まります。

自律神経は「光」によって大きく左右されます。特に体内時計を整えることが重要です。

  • 朝の光: 起きたらまずカーテンを開け、太陽の光を浴びましょう(曇りでもOK)。これで体内時計がリセットされ、夜の自然な眠気につながります。
  • 夜の光: 夜は、コンビニや部屋の明るすぎる照明(特に白い光)を避け、暖色系の間接照明などに切り替えるのが理想です。

スマホやPCから絶え間なく流れ込む情報は、脳を強制的に働かせ続けます。特に強い光(ブルーライト)は、脳を「昼間だ」と勘違いさせ、睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌を妨げます。

  • 「寝る1時間前」は画面を見ない: これが最も効果的な脳疲労対策の一つです。
  • デジタルデトックス: 休憩時間や食事中はスマホをカバンにしまうなど、「意図的に」情報から離れる時間を作りましょう。脳がインプットではなく、「整理」する時間を持てます。

ストレスを感じている時、脳が疲れている時、私たちの呼吸は無意識に浅く、速くなっています。これは交感神経が優位な(緊張・興奮モード)状態です。

意識的に「ゆっくり、長く吐く」呼吸を行うことで、強制的にリラックスモード(副交感神経)に切り替えることができます。

【簡単な腹式呼吸の方法】

  1. 楽な姿勢で座る(または寝る)。
  2. 鼻からゆっくり4秒かけて息を吸い、お腹を膨らませる。
  3. 口からゆっくり8秒かけて息を吐ききる。お腹をへこませる。
  4. これを1分間(約5セット)繰り返す。

気づいた時に、1分だけでも構いません。この「方法を知っている」ことが、自律神経を整えるためのお守りになります。

マインドフルネスは、特別な場所や時間が必要ではなく、日常生活の隙間時間に行うことができます。
ストレス軽減、集中力向上、感情の安定化など、心身の健康や仕事の効率向上に役立つとされています。

  • マインドフルネス:
    • 椅子に座り、背筋を伸ばしてリラックスした姿勢をとります。
    • 呼吸を自然に繰り返しながら、息が入って出ていく感覚に意識を向けます。
    • 思考や雑念が浮かんできたら、それらを「気づき」としてとらえ、再び呼吸に意識を戻します。
  • マインド・イーティング:
    • 食事に全集中し、五感すべてで食事を楽しみます。
      一口ごとに、食材の彩りや形、香り、食感、味の変化などを意識的に味わいます。
  • 気づきの瞑想(川の流れの例):
    • 浮かんできた思考を川を流れる葉っぱにのせて流していくイメージで、思考を客観的に眺めます。 

当院でよくいただく質問にお答えします。

Q1: 脳疲労に効く食べ物はありますか?
A1: はい。脳の神経伝達物質の材料となるタンパク質(肉、魚、卵、大豆製品)や、脳のエネルギー源となる良質な脂質(青魚の油、ナッツ類、オリーブオイル)を意識して摂ることをお勧めします。また、腸内環境は脳と密接に関連している(脳腸相関)ため、発酵食品食物繊維も大切です。

Q2: 運動はした方がいいですか?
A2: はい、適度な運動は非常に効果的です。ただし、脳が疲れている時に激しい運動をすると逆効果になることも。おすすめは、リズミカルな運動(ウォーキング、軽いジョギング、水泳など)です。一定のリズムで体を動かすことは、幸せホルモン「セロトニン」の分泌を促し、自律神経を整えるのに役立ちます。

Q3: 色々試しても、すぐに効果が出ません…
A3: 脳疲労や自律神経の乱れは、長年の生活習慣の積み重ねで起きています。そのため、改善にも時間がかかるのが普通です。大切なのは「完璧にやろう」と気負わず、**「今日は呼吸だけできた」「スマホを10分早く置けた」**と小さな実践を続けることです。焦り自体が脳を疲れさせる原因になりますから、気長に取り組みましょう。

脳疲労は、あなたの脳が「もう限界だ、休ませてくれ」と送っている重要なサインです。

今回ご紹介した4つの方法(睡眠・光・画面時間・呼吸)は、どれも「頑張る」ものではなく、「脳の負担を減らす」ための工夫です。

すべてを一度にやろうとせず、まずは「これならできそう」と思うもの一つから試してみてください。あなたの心と体が少しでも軽くなることを願っています。

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