【横浜市保土ヶ谷区天王町の治療院】脳疲労(脳過労)・自律神経失調症・頭痛・肩こり・腰痛・めまい・気象病(天気痛)・認知症予防・CRPS(RSD)に認知科学統合アプローチ

当院の考え方~認知科学×ソフトタッチ施術~

 

 認知科学と聞いて、あなたはどんなイメージを持ちますか?
「最近、テレビや本でよく観るなぁ~」
「同僚や部下との接し方とか、すごい参考になった!」
「男女でこんなにも考え方が違うと分かって、夫婦円満になった!」
などなど、すでに仕事や日常生活に取り入れている方もいるかと思います。

 逆に、「難しそう」「なんだかよく分からない」という方もいるのではないでしょうか。
ちなみに認知科学とは何かAIに聞いてみると、

認知科学とは、人間や知的なシステムが知識を獲得・表現し、学習、推論、問題解決、言語、感情、認識といった「知」の活動を行う過程を、情報処理という観点から解明する学際的な学問分野です。認知心理学、人工知能、神経科学、言語学、哲学、人類学など、幅広い分野の知識や手法を統合し、人間の「知」の本質とメカニズムを多角的に探求します。

と出てきます。なんだか難しいですよね(笑)。

 イメージがしやすいように分かりやすい例で言うと、人間が五感で感じる感覚はその時の感情によって感じ方が左右されることが分かっています。
たとえばお気に入りのレストランに食事に行ったとき、その直前に何かショックを受けることがあってとても落ち込んでいた…あるいはその日はたまたまウエイトレスの接客が悪くイライラさせられた…すると、「今日はいつもより料理がおいしく感じなかったな…」なんて経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。

 また趣味や仕事に没頭していたり好きなことに集中していると時間があっという間に過ぎるのに、興味のないことに付き合わされて退屈だったり上司や先輩からのお説教タイムに「まだこれしか時間経ってないのか…」なんていうのもあるあるですよね。

 このように五感を中心に入ってきた情報を脳はどのように処理しているのか、知性を中心に「心とは何か、心はどのように働くのか」といったことの詳細なプロセスを解明しようとする学問です。
詳しくはこちらをご覧ください

 ここまで読んで、「認知科学と医療って関係ないんじゃ…?」と思った方もいるかもしれません。
しかし、実はとても関係があるんです。
たとえば「ラバーハンドイリュージョン」というものをご存知でしょうか?

ラバーハンドイリュージョンとは、自身の本物の手を隠した状態で、目の前にある偽物のゴム製の手と本物の手を同時に同じタイミングで撫でられると、その偽物の手がまるで自分の手のように感じられてしまう知覚現象です。

 これは視覚から入ってくる情報と触覚から入ってくる情報を同期させることで脳が錯覚し起きる現象ですが、このメカニズムを応用した技術が当院で行っている施術の一つ「ミラーセラピー」になります。
※ちなみにラバーハンドイリュージョンは他にも義手の開発など医療分野において様々活用されています。
体験してみよう!詳しくはこちら

 このように認知科学は今、医療に革命を起こしつつあります。
当院だけでなくすでに認知科学を取り入れている医療施設やサロンなどが実は無数に存在していることをご存知でしょうか?

 たとえば最先端のリハビリテーションは今や「イメージトレーニング」と言われています。
脳卒中で倒れ寝たきりとなり手足はもちろん指先一つ動かせなかった人がイメージトレーニングのみで回復した事例もありますし、骨折によるギブス固定中に手足を動かしているイメージをするだけで関節拘縮(関節が固まってしまうこと)を防ぐ効果はもちろん筋力低下を最大40%も防ぐ効果があることが研究により明らかとなっております(しかもリハビリによる筋力の回復も早い)。

 また恋人の写真やいい景色を眺めるだけで腰痛が軽減するといった「ビジュアルセラピー」や、好きな音楽を聴いて癒されることによる「音楽療法」「オルゴールセラピー」、好きな香りを楽しむことによる「アロマセラピー」など、今まで意識せずともその効果を体感したことのある方もきっと多いのではないでしょうか。

 簡単ではありますが、聡明なあなたならここまでお読みいただければもうお分かりですよね?
そう、認知科学は医療と関係ないどころか切っても切れないとても重要なものなのです。

 当院で行う「認知科学統合アプローチ」は、メインとなる施術「BFI(Brain-Finger interface)」をはじめ認知科学を取り入れた脳から治していくことを目的としたアプローチです。
なかでも、認知科学統合アプローチの大きな特色としては大きく5つあります。

認知科学統合アプローチの最大の特徴は「脳にアクセスする」こと。
脳という「複雑系」にアクセスすることを目的としているため、特に決まった「型」やいわゆるマニュアルのようなものはなく、患者さん一人ひとりに合わせて最適なアプローチを組み合わせて100%オーダーメイドで行います。

あなたは疑問に思ったことはありませんか?
年齢も性別も身長も体格もバラバラ、なのに健康診断や検査をすれば一定の数値より上か下か全部ひとまとめで結果を判断され、薬やワクチンの量なども一定の年齢で分けるだけで大きい人も小さい人もみんな一緒…本当にこれで良いのか、と。
(たとえば身長が150cmもない小柄な妻と、身長が2m以上あるアスリートでも薬やワクチンの量は一緒…)

このように、西洋医学が主体となっている日本の現代医学では個人差を基本的に考えませんが、人間は十人十色。みんなちがいます。
そこで当院では症状や体質、希望に合わせてBFIやミラーセラピー、カウンセリングなど20種類以上のアプローチの中からその都度、最適なものをチョイスし施術を行っていきます。

現在14種類あり、その中から選択して施術いたします。
詳しい説明はBFIの説明ページをご覧ください。

Interview-listening(問診傾聴)が語源。
アメリカの心理学者カール・ロジャーズが提唱した「傾聴姿勢」を軸に、術者側の聴く力によって“気づき”をもたらしたり、傾聴に徹する聴き手の態度が患者さんの感情解放につながり、脳疲労の回復を手助けします。

嗅覚系に働きかける介入法。
一般的なアロマテラピーでは主に植物から抽出された精油( エッセンシャルオイル)が用いられますが、当院で行う嗅覚刺激アプローチは可能な限り自然環境の再現性を重視する手法を用います。

吸湿速乾性に優れたオルソラップ(ギプスの下巻き材)によって皮膚を保護するラッピング技術。
オルソラップは医療系素材の中でも皮膚への癒し効果にとても優れており、ギプス装着時以外でもこの下巻き材で皮膚を覆い皮膚環境を快適に保つと脳の情報処理に好ましい影響を与え、急性痛・慢性痛にかかわらず患部の回復が早まると同時に痛みや腫れも抑えることができます。

soothing sound(心地いい音楽)が語源。
近年の研究によって人間の可聴域外(人間の聴覚では聞くことのできない2万ヘルツ以上)の超高周波音が間脳・中脳・前頭前野などを活性化させることが知られています。
耳で聞くことができない音がどうして脳を変えるのか?その答えは皮膚が空気振動(音)を感知し、これが脳に伝わるためだと考えられています(音響科学の実験で皮膚を完全に蔽ってしまうと脳が活性化しないことが報告されています)。

たとえば熱帯雨林の自然環境音には人間の可聴域を大幅に超える10万ヘルツもの周波数が豊富に含まれており、α波や脳血流量の増大、NK細胞の活性化、ストレスホルモン(アドレナリンやコルチゾール)の低下といった現象が認められています。

また川のせせらぎ、虫音、雨音、嵐の音、風音、ホワイトノイズといった自然音は1/fゆらぎ成分など脳を癒す音が含まれております。
音楽療法の研究によって人間は五感を通して外界からの1/fゆらぎを感知すると、自律神経が整えられて精神が安定することが確かめられています。

当院では施術室内のBGMに自然音を流すことで心身のリラクゼーションを図り、脳の自己回復力と神経の再構築を促しやすい環境を創り出しております。

皮膚には目に見えない回旋や滑走といった動きがありますが、この皮膚回旋と皮膚滑走を考えたキネシオテーピング技術。
遠位から近位に向かって蛇腹階段状に貼り合わせていきます。

chat(おしゃべり)が語源。
オランダの臨床実験によりトークセラピー(会話療法)でうつ病の自殺率を減らせることが分かっていますが、チャッティングは従来のトークセラピーに含まれるシリアスな会話を避け、より適度な距離感を保ちつつ気軽でやさしい会話療法になります。

Happy memory(幸せな思い出)が語源。
「これまで生きてきた中で、すごく楽しかったこと、嬉しかったこと、感動したことなど、あなたの幸福ランキングを1位~3位くらいまで聴かせていただいてもいいですか?」といった具合でハッピーメモリー、すなわち幸福の記憶を引き出すカウンセリング技法になります。

イギリスのケンブリッジ大学の研究で、幸せだった経験(出来事)を思い返すと、1年後のうつ病リスクが低下することが分かっています。

Polypharmacy risk reduction(薬の多剤併用リスクを減らすこと)が語源。
中高年とくに高齢者のポリファーマシー(薬の多剤服用による害)に対する注意喚起を本人、または家族に促すカウンセリングになります。

ポリファーマシーの問題点としては薬剤費の増大や残薬による医療費の無駄遣いなどがありますが、何といっても薬による副作用が挙げられ、特に高齢者では副作用を起こす割合が高くなることが分かっています。
高齢者に起こりやすい副作用は「ふらつき」「転倒」「認知機能の低下」「食欲不振」と言われており、特にふらつき・転倒は、薬を5つ以上飲んでいる高齢者の4割以上に起きているという報告があります。
昨今の高齢化社会では転倒による骨折をきっかけにして寝たきりに…、そして認知症を発症させたり悪化させたりといったことが大きな問題になっています。

炎=Flameが語源。
炎のゆらぎには1/fゆらぎ成分が含まれており、暖炉や薪ストーブ、焚火やキャンドルなどを見ることで視覚入力により脳の自己回復力と神経の再構築を促します。

また環境心理学において、暖炉のそばでは人間同士のコミュニケーションが活性化される(親近感が増して互いの距離が縮まる)ことが実験的に確かめられています。

当院では施術室内にフェイク暖炉(薪ストーブ型の電気ヒーター)を設置し、視覚的に炎のゆらぎを見ていただきながらカウンセリングさせていただきます。

心理学におけるResilience(回復力・逆境力)を高めることに重きを置いたカウンセリング技法。
すべての物事には光と陰がありますが、ネガティブな出来事に対して陰の側面を中心に見てしまうマインドセットは脳の回復力を低下させてしまいます。
そこで普段から光の側面を見出すマインドセット(光の解釈実践法)に転じることで脳の回復力を高めようとするカウンセリングになります。

自己肯定感および自己効力感に重きを置きつつ、決して押し付けにならない配慮が重視され、原則インターリスニング(傾聴カウンセリング)と併行して行います。

自分の身体が重力から解放されて徐々に浮かび上がる様をセルフイメージする瞑想法。
重力版マインドフルネス。

共感覚やクロスモーダル効果(クロスモダリティ)の研究により、人間の五感はそれぞれが個別に働いているわけではなく、互いに密接に関わり合いながら機能していることが分かっています。
さらに人間の脳は同時に複数の感覚が入ってくると優先順位をつけることによって情報の入力を取捨選択していますが、痛みと触覚という2つの感覚に対して脳は触覚を優先させるようにプログラミングされているため、痛みのある場所にタッチングをすると痛みを和らげることができます。

NHK「チコちゃんに叱られる」でタッチングの効果や胎内記憶による癒し効果が紹介されるなど、「さわる、ふれる」ことによる健康効果はオキシトシン研究の先進国スウェーデンでは既に常識であり、多くの医療介護福祉の現場でタッチングが行われています。

日本でも昔から「痛いの痛いの飛んでけ~」という”おまじない”がありますよね?
子どもの頃にお腹が痛いときや転んだとき、どこかに身体をぶつけたときなど、お母さんにしてもらったことがある方も多いのではないでしょうか。

人間の神経の数を比較すると、運動神経が約10万個であるのに対し感覚神経は約500万個と圧倒的に多く、情報処理の観点から脳は出力系(アウトプット)よりも入力系(インプット)に重点を置いたシステムになっていることが分かります。

また消費エネルギーの観点からも、出力(意識活動)最低レベルの状態すなわち安静時に活動するDMNのエネルギー量が意識活動の数十倍(20倍という報告がある)に及ぶことからも、基本的に出力系より入力系に多くのコストを費やしていると言えます。

痛み治療やリハビリは大きく「出力系に働きかける方法」と「入力系に働きかける方法」に分けることができ、一般的に多くの病院や整形外科、接骨院などで行われている筋トレや姿勢矯正、歩行指導、フォーム矯正などは出力系に働きかけるものになります。
対して当院は脳に働きかけることを重視しているため、「BFI(Brain-Finger interface)」を含め認知科学統合アプローチのほとんどが入力系に働きかけるものになっています。

外部からのリズミカルな刺激の入力は、脳の神経回路を改変する効果があることが分かっています。
例えばパーキンソン病の患者さんにメトロノームの音を聴かせながら歩いてもらうと、すくみ足が改善して正常に歩けるようになったり、駆け足の遅い子供にメトロノームの音を聴かせながら走らせると、走りのフォームが改善しタイムが向上したりします。
またウォーキングや社交ダンスでの認知症の改善例も有名です。

さらに東日本大震災の避難所でボランティアの方々が被災者にタッピングを施すことで心身を癒したことがニュースになりましたが、世界中でタッピングによる効果が報告されています。

当院で行う施術「BFI(Brain-Finger interface)」の代表的な技術であるリングタップは、間接的に「トントントン」とタップすることで脳にリズミカルな刺激を入力させるアプローチになります。

人間の脳は様々な情報を無意識に取り込んでいることが分かっており、五感からの刺激が脳疲労を回復させ脳を活性化させます。
その際、五感の中でも触覚からの刺激がとくに汎用性が高く効果が高いことが分かっており、さらに刺激を抑えた方が効果が高くなることも分かっています。

また皮膚への刺激の強さと自律神経の関係性があります。
強い指圧や強刺激のマッサージをすると交感神経が興奮する傾向があるのに対し、より弱い刺激(たとえば軽く撫でるだけの優しいマッサージやタッチング)では副交感神経が高まる傾向があります。

これらの研究を基に当院の施術は非常にソフトタッチなものとなっており、「究極のタッチケア」とも言われております。
なかには刺激の弱さに物足りなさを感じる方もいるかもしれませんが、強揉みのマッサージやストレッチ、ボキボキ系の施術などでは味わえない感覚や効果を味わっていただければと思います。

日本の医学界では、痛みを「①侵害受容性疼痛 ②神経障害性疼痛 ③心理社会的疼痛」の3つに分類し、多くの現場が①および②を前提にした診断を行っています。
肩こりや腰痛、足の痛みやしびれなどで整形外科や整骨院などに行き「骨格の歪み」「筋力の低下」「筋膜の癒着」、レントゲンやMRIなどの画像検査を受けて「椎間板症」「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」「神経痛」などと言われた経験がある方も多いのではないでしょうか。

しかし、こうしたなか世界疼痛医学会(IASP)は2020年、約40年ぶりに痛みの定義を改訂しました。
IASPが改訂した痛みの定義は以下のとおりです。

「実際の組織損傷もしくは組織損傷が起こりうる状態に付随する、あるいはそれに似た、感覚かつ情動の不快な体験」(日本疼痛学会の和訳定義)

さらにIASPは同定義に6つの重要な注記を付け加えています。

1. 痛みは生物学的、心理的、社会的要因の影響を強く受ける
2. 痛みと侵害受容は別の現象であり、感覚ニューロンの活動は指標にならない
3. 個人が所有する痛みの概念は自身の経験に基づくものである
4. 痛みの経験値には個人差があり、その主観は尊重されなければならない
5. 痛みは環境に適応すべく欠かせない感覚だが、ウェルビーングに悪影響をもたらし得る
6. 言語による痛みの訴えは表現手法の一手段にすぎず、コミュニケーションの有無に関わらず人間または人間以外の動物が痛みを感じる可能性を否定してはならない

読んだだけではちょっと難しいですよね…(^^;
要するに痛みは感覚であると同時に感情の一部であると言っており、認知科学の知見がベースにあることは間違いありません。
今回のIASPの改訂が意味するところは、「痛みとは事実上③の心理社会的疼痛である」と言っているわけです。

さらにNHKでは2022年、「痛みは心の起源であるという学説が浮上しており、事実、非特異的腰痛(原因不明の痛み)には心の働きが深く関わっている。こうした痛みを痛覚変調性疼痛と呼ぶ」という趣旨の番組を作成しました。→NHK「痛みそれは心の起源

ちなみに海外ではオーストラリアの事例(国家的プロジェクトとして腰痛のハード論を否定する内容をテレビCMで全国放送)が有名ですが、日本ではそうした取り組みは皆無…いかに遅れているかが分かると思います。

こういった背景などを含め、当院では下記のように痛みを分類しております。
〇「ハードペイン」
〇「ソフトペイン」
〇「ハイブリッドペイン」

ハードペインは組織の障害を知らせるSOSサインとしての役割を持った痛みのことで、主に外傷や炎症による痛みになります。
身体が動くのをやめさせることで患部の安定や回復を促すことのできる部位(骨や筋肉、靭帯や腱などの運動器)の損傷においては、「どこで損傷が起きているのか」「どのくらいのレベルでの損傷なのか」を脳に伝えることがハードペインの役割なので、その目的が終われば仕事は完了。基本的に痛みはなくなります。

骨折や捻挫などのケガをしたことがある方は思い出してみてください。
たとえば足首を捻挫してしまったとき同じ方向に足首を捻るとズキン!と痛みますが、動かさないで安静にしていればそこまで痛みは感じませんよね。
骨折も動かすともちろん痛みますが、固定をしてあげて場所によっては三角巾で釣ったり松葉杖を突くと骨折の痛み自体はほとんど感じなくなると思います。

ただし、内臓に関しては運動器と違って安静固定といった具体的な処置をすることができないため、持続的に痛みがつづいてしまうことがあります。
たとえば急な腹痛に見舞われたとき…お腹を押さえてじっとうずくまっていてもしばらく痛みが治まらない時がありますよね。

このように運動器と内臓では多少の違いはありますが、ハードペインの役割はあくまで「どこで損傷が起きているのか」「どのくらいのレベルでの損傷なのか」を脳に伝えること。
その仕事が完了次第、自然と治まり消えていく痛みがハードペインになります。

ソフトペインは、大きく2つに分けることができます。
〇脳疲労による痛み(脳の疲労を知らせるSOSサイン)
〇脳の情報処理が引き金となって起こる痛み(痛み記憶を作っている神経回路の過剰な活動)

まず脳疲労による痛みは、デスクワークはもちろん運動や肉体労働などをしたときに自律神経に負荷が掛かり、自律神経が疲労を起こしたときに「このまま続けたらマズい!」と生命の危険を知らせるためのSOSサインになります。
疲労感や筋肉痛といったものがその代表的なもので、自律神経の司令塔の役割をしている「CAN(Central Autonomic Network)が作り出している感覚だったことが産官学連携による研究で明らかとなっています。

≪かんたん脳疲労度チェック≫

▢平地を歩いていてつまづく、転んでしまう
▢めまい、ふらつきがある、たちくらみがある
▢話していて噛んでしまう、滑舌が悪くなった
▢言葉が出てこない、どもってしまう(吃音)
▢食事中に舌や頬を噛んでしまう、上手く物を飲み込めない、口内炎がよくできる
▢集中力がなく、飽きてしまう
▢頭が働かずミスが多い、良い考えやアイデアが出ない
▢人の名前が出てこない、物覚えが悪くなった
▢疲れが取れず常に疲れている、足をよくつる
▢寝つきが悪く眠れない、熟睡できず起きてしまう、寝返りをうっていない

これは、あくまで脳が情報処理をしたことで引き起こされる痛みですので、組織の障害を知らせるSOSサインとしての役割は持っていません(組織の障害がないのに感じる痛み)。

子どもの頃から今まで、転んだり身体をどこかにぶつけたりといった小さなケガから骨折や捻挫といった大きなケガまで、私たちは大小様々な「痛み体験」をしてきており、その「痛みの体験」は記憶として脳内に残っています。

心身環境因子の影響により「感情と思考のねじれ(深層心理に抱える”本当はこうしたい”という理想と、しかしこうせざるを得ないという現実との葛藤)」を抱えるなかで、それに伴った「思考回路の過活動(”本当はこうしたい”という感情を、様々な理由・理屈をつけて無理やり自分を納得させ無意識の中に抑え込む)」が引きがねとなり脳内神経回路に不調和が発生すると、最終的に小脳回路の異常活動を引き起こすと同時に痛み記憶を作っている回路が活発化します。

脳内神経回路に不調和が発生すると、脳内神経活動が偏り、脳代謝バランス(血流・酸素消費・神経ホルモン分泌など)に乱れが生じ、局所の代謝亢進と別領域の代謝低下を引き起こします。
なぜなら脳全体の血流量はほぼ一定であるため、局所に過度な血流が集まれば、当然他のどこかの血流が低下することになるからです。

こうして脳代謝バランスの乱れが許容範囲を超えると、極度に低下した部位の代謝を補完しようと血流を調節するため、過去の記憶すなわち痛み記憶を作っている神経回路を活発化させることでその神経回路の血流を増やし、脳代謝バランスを回復させようとします。

脳はあらゆる臓器の中でも群を抜いて酸素欠乏に弱い組織になります。
そのため自らの代謝バランスに敏感に反応し、これを制御・回復させる機能であるホメオスタシス(生体内部環境を維持するシステム)を脳も独自で持っているのです。

痛み記憶を作っている回路がひとたび活発化すると、一定レベル以上の持続性を有し、生体の活動レベルを低下させると同時に意識活動の抑制に繋がります。

あなたもご経験ありませんか?
身体のどこかが痛くなると、その痛みで動きが制限される(もしくは動く気がなくなる)と同時に、痛みに意識が集中し他に何も考えられなくなった…なんてことが。

つまりソフトペインは脳が自らを守るための自衛措置だったのです。
そう考えると、もうとっくに治っているはずの「古傷が痛む」なんてのも納得ですよね。

ちなみに、ぎっくり腰や寝ちがえ、四十肩の激痛発作などは脳の自衛措置が働いた最たるものです。
急性腰痛の9割が治療しなくても自然回復すると言われていますが、とても理にかなっていると思いませんか?
激痛により思考回路を奪い意識活動を鎮静化させるとともに、身体の自由を奪い運動回路を休ませることができる、究極の自衛措置だったのです。

私も何度も経験がありますが(汗)、あまりの痛さにまったく身体が動かず、痛みで頭の中がいっぱいになり何もする気になれませんでした。
妻に下着まで着替えさせてもらった時は、情けなさでちょっと泣きそうになったことを今でも覚えています…(笑)。

人間の思考と感情は切っても切り離せないことが分かっており、無意識に様々なことを考え感情もそこで発動しています。
さらに無意識の中には本能に近い動物的な感情(闘争や逃走)や思考を効率化させるためにコピーされた思考モデルなどもあり、こういった無意識の感情を「情動」といいます。

ただし、そういった情動をすべて意識に上げていては人間社会を生きていくのは難しいため、人間は社会性を発達させていく過程で「理性回路」を作っていきました。
理性回路を働かせ様々な情動を抑えることで、上手く人と付き合っていけるようにしたのです。

ですが、この理性回路があまりに強すぎるがゆえに情動を理性で抑え込み過ぎていると、溜まりに溜まった情動はいつか爆発します。
その爆発した情動がそのまま意識に昇ってしまうとストレートにうつ病や認知症といった脳の問題として現れますが、そうならないために脳の自衛システムがここでも働いた結果、痛みやその他の身体の不調となって現れます。

つまり、痛みやその他様々な身体の不調は理性で抑え込まれていた情動が形を変えて少しずつ意識に昇った結果であると同時に、ぎっくり腰や寝違え、四十肩の激痛発作などは大うつ病や認知症といった脳にとって最悪の結果を招くのを防ぐための自衛措置が働いた結果だったのです。

その名の通り、ソフトペインとハードペインの両方が合わさった痛みです。

たとえばケガをしたとき、軽い打撲や捻挫のはずなのに思いのほか腫れがひどくなってしまったり痛みが強い…なんてことはありませんか?
またはもうとっくに治ってもいいはずなのに、いつまで経ってもケガが治らない…場合によっては医者からは「もう治ってるはずなのに痛いなんておかしい!」なんて半ば突き放されてしまい途方にくれている…なんて方も過去にいらっしゃいました。

これらはハードペインにソフトペインが合わさり痛みや腫れといった症状が強くなってしまったものや、初めこそハードペインだったが途中からソフトペインに変わってしまい「組織の修復は終わりケガ自体は治っているが症状は残ってしまっている」ケースになります。

実際のところ純粋なハードペインのみというのはほとんどなく、ケガの多くはハイブリッドペインといっても過言ではありません。

認知科学統合アプローチを受けられるのは神奈川県で唯一当院のみ!

私が所属している学会「日本認知科学統合アプローチ(COSIA)学会」で認定されている施設は今のところ関東圏に数軒しかなく、神奈川県(横浜)では当院のみとなっております。

最近になってテレビCMでも「あなたのその症状、脳疲労が原因かも?」と脳疲労というワードが使われていたり、街中を歩いていて「脳疲労の改善」や「自律神経を整える」といった看板を以前よりは見かけるようになってきたように思いますが、まだまだ少数。

世の中にあふれる情報の多くは「筋肉をほぐす」「トレーニングで筋力をつける」「姿勢や骨格を矯正する」といったハード論に沿ったものであり、病院や整形外科に行けば痛み止めの注射や薬といた「痛みを誤魔化すだけ」のその場しのぎの方法を提供され、レントゲンやMRIといった画像検査により手術を勧められる…といったことが繰り返されているのが日本の医療現場(痛み治療 / 運動器外来)の現実です。

当記事をここまで読んでいただいたということは、少なからず私の考えに共感し、今までに受けた治療や説明に納得がいかなかったり日本の医療(または現代西洋医学)の在り方に疑問を持っているかと思います。
認知科学統合アプローチに興味を持った、「BFI(Brain-Finger interface)」を受けてみたい、一度私に相談してみたいと思った方、ぜひお気軽にご予約またはお問い合わせください(^^)