【横浜市保土ヶ谷区天王町の治療院】脳疲労(脳過労)・自律神経失調症・頭痛・肩こり・腰痛・めまい・気象病(天気痛)・認知症予防・CRPS(RSD)に認知科学統合アプローチ

種市投手のアキレス腱断裂が示す“見えない元凶”── 脳疲労がフィードフォワード/フィードバック制御を狂わせるとき

  
アキレス腱断裂
\ この記事を共有 /
種市投手のアキレス腱断裂が示す“見えない元凶”── 脳疲労がフィードフォ...

まずはこちらのニュースをお読みください。

ロッテに激震 種市が左アキレス腱断裂で長期離脱へ 25日の今季2度目登板で初回負傷降板のアクシデント

ロッテは26日、種市篤暉投手(27)が熊本市内の病院で左アキレス腱断裂と診断されたと発表した。種市は25日のソフトバンク戦(リブワーク藤崎台)で初回2死三塁から柳田の一塁方向へのファウルでベースカバーに向かおうとした直後、左脚を押さえて倒れ込んだ。足首付近を押さえて苦悶の表情を浮かべ、立ち上がることができず担架で運ばれて退場。わずか15球で降板となった。

試合後、サブロー監督は「結構、重たい感じじゃないですかね、じゃないと、あんな倒れ方はしないので」と重傷の可能性を示唆していた。種市はWBCに出場した影響で出遅れ、開幕から19試合目となる17日の楽天戦で初先発したばかり。7回5安打無失点6奪三振をマークし、25日のソフトバンク戦が今季2度目のマウンドだった。

(YAHOO!JAPANニュースより引用 2026年4月26日)

接触プレーでもなく、滑ったわけでもない。たかがベースカバー、されどベースカバー。
「そんなに激しい動きでもないのに、なぜ?」
── この違和感を、私は臨床現場で何度も突きつけられてきました。

先に結論からお伝えします。

だからこそ、スポーツや運動をする方は身体のケア以上に、脳疲労を溜めないセルフケア(自律神経を整えたり、ストレスを溜めない生活習慣など)がとても大事になります。

では、どうして身体のケガに脳が関係しているのでしょうか?
その仕組みを順を追って説明していきます。

人間は筋肉を伸び縮みさせることで関節を曲げたり伸ばしたりすることができ、それによって歩いたり走ったりと動くことができます。
しかし、それだけで成り立つほど単純ではありません。

私たちが身体を動かそうとした時には、運動神経を通して脳が筋肉に命令をすることで動かすことができます。
ですが実際にはそれだけではなく、脳は身体を動かす前にまず予測をし、動きながら修正しています。
この二本柱で、私たちはなんとか転ばずに歩いています。

一つ目はフィードフォワード制御。
関節受容器(関節内のセンサ)が中心となり、動作を始める前に「こう動く」「ここに地面がある」と予測をして、関節内圧と関節トーヌスをあらかじめセットアップする仕組みです。
マウンドを駆け降りる種市投手の左脚も、本来であれば踏み込みの瞬間に関節を“つっぱり棒”のように固める指令が出ているはずでした。

[用語]関節トーヌス
関節包内の内圧と、関節周囲の靭帯・腱・筋による張力で決まる、関節そのものの“張り具合”のこと。
これが適切に保たれて初めて、関節は荷重に耐える“つっぱり棒”として機能します。

二つ目はフィードバック制御。筋紡錘やゴルジ腱器官といった筋受容器が中心で、動き出してから入ってくる情報をもとに、ズレを修正していく仕組みです。

[用語]筋受容器
筋肉や腱の中にあるセンサーの総称。
代表的なのが筋紡錘(筋線維の伸び具合を感知)とゴルジ腱器官(腱にかかる張力を感知)。
動作中の関節の状態を脳へ送り返す“報告係”です。

ただし、フィードバック制御は反応速度の点で常に二次的・補佐的な役割を担っていると考えられています。
動作中の修正だけでは時間的に間に合わない…だからこそフィードフォワード制御という“予測”が決定的に重要になるのです。

ところが、この精緻な制御システムは、脳疲労によって一瞬で崩されます。

脳が脳恒常性機能不全に陥ると、関節を制御する中枢機能が不安定になり、フィードフォワード制御エラーが発生します。

すると何が起きるのでしょうか?
本来、踏み込んだ瞬間に関節は“つっぱり棒”として体重を支えなければなりません。
しかし、それができずに一瞬、抜けてしまいます。
これを「関節反射ショック」、体幹や脊柱で起きるものを「微小関節反射ショック」と呼んでいます。
関節受容器の応答速度が落ち、関節内圧が瞬間的にゼロに近づいてしまう、文字通りの“抜け落ち”です。

[用語]ブレノスタシス
脳が自分自身のエネルギー代謝や神経活動を一定範囲に保とうとする恒常性機能。
ホメオスタシス(生体恒常性)の脳バージョン。

[用語]脳恒常性機能不全(Brainostasis dysfunction)
ブレノスタシスが破綻した状態。
一般に“脳疲労”“脳過労”と呼ばれる状態。

下肢にハイパー・フィードフォワード(HFF)が見られるケースも珍しくありません。
予測制御が“過剰”に働きすぎて、本来の出力を超えた力が腱に乗ってしまいます。
アキレス腱、ハムストリング、膝蓋腱など、出力の集約点ほどリスクは跳ね上がり、その力に耐えられないと断裂につながってしまうのです。

ここが本記事で一番お伝えしたい部分です。
ケガは、身体が弱いから起きるのではありません。
心身環境因子による脳疲労から脳のエネルギーバランスが歪み、ブレノスタシスが不調をきたした結果、運動制御が破綻して起きてしまうのです。

種市投手の場合、WBC帯同による調整の遅れ、開幕からの出遅れ、復帰登板の重圧、遠征先の慣れない球場、ナイターの気温差…。
心身環境因子のフルコースだったのではないでしょうか(情報源が限られているため、あくまで表面的な推測です)。
もちろん何かメンタル的に抱えているものがあったとしたら、それが一番の原因になった可能性が高くなります…。

私の臨床でも、スポーツ障害でいらっしゃる方の多くに、こうした心身環境因子が背景に見られます。
傾聴を中心としたカウンセリングを丁寧にやれば浮かび上がる事実です。

筋トレもストレッチも大事です。
しかし“身体を鍛えれば壊れない”という発想は、画像と症状の間に直接的な因果関係を求めてしまいハード(身体の部位)でしかケガを診ない現代医療の悪癖と、構造的に同じです。
鍛えるべきはむしろ、脳のコンディションを整える日々のセルフケアの方なのです。

今回のポイントをもう一度整理します。

・運動制御は「予測のフィードフォワード」と「修正のフィードバック」の二本柱で成り立っている。

・心身環境因子による脳疲労(脳恒常性機能不全)が起きると、この二本柱が同時に低下する。

・結果として、関節反射ショックや過剰な腱への負荷が起こり、“なんでもない場面”でケガをする。

・ゆえに、身体のケア以上に、脳疲労を溜めないセルフケア(とくにメンタルケア)を含む生活管理が、最大のケガ予防策になる。

スポーツや運動を続けたい方、再発を避けたい方、これから始めようとしている方へ。
質の良い睡眠、十分な睡眠時間を確保する。良い栄養と適量な食事を摂る。
疲れているときや身体の状態が良くない時は頑張りすぎない。
そして一番大事なのはストレスを抱えているときは無理をせず気を付ける。
当たり前のようでいて、これだけでケガのリスクは確実に下がります。

種市投手の一日も早い回復を願いつつ、このニュースをどうか“他人事”にしないでほしいと願っています。

私は柔道整復師(国家資格)として整形外科クリニックでの外傷管理・関節運動学アプローチ(AKA博田法)の臨床経験を経て、脳科学・認知科学へと学びを広げ、現在「認知科学統合アプローチ(COSIA)」を掲げて横浜市保土ヶ谷区(天王町)のブレインキュア治療院にて診療を行っております。

じつは私自身、中学3年最後の夏の大会の1週間前にグラウンドで転倒して右足首を捻挫し、レギュラーから外された苦い経験があります。
さらに高校2年では原因不明の腰痛に悩まされ、強揉みマッサージにもレントゲン診断にも納得がいかないまま、ある日突然痛みが消えるという不可解な体験をしました。
これらの“治療されたのに治らなかった/勝手に治った”経験こそ、「ケガと痛みの本当の元凶は脳の側にあるのではないか」と問い続ける私の原点です。

ブレインキュア治療院は、認知科学と医療の統合を掲げる完全予約制の治療院(自由診療のみ)です。
脳疲労ケア、スポーツ障害、自律神経症状、急性痛および慢性痛などに対して、施術(BFI、ミラーセラピー)やカウンセリング(メンタルケア、生活環境アドバイスなど)を通してアプローチします。

「症状を取って終わり」ではなく、「治ったその先で何をしたいのか」、患者さんの夢や目標まで一緒に見据え、「できなかったことができるようになる」感動を与える。
それが当院の経営理念“感動創造”です。

院長:石関 祐輔(柔道整復師/認知科学統合療法士CIT/日本認知科学統合アプローチ学会理事)

所在地:神奈川県横浜市保土ヶ谷区宮田町1-9-2(相鉄線天王町駅徒歩約10分/洪福寺松原商店街近く)

電話:045-272-9231

メール:brain.cure1223@gmail.com

「ケガをしてしまった」「ケガを繰り返したくない」「これから本格的に運動を始めたい」── 思い当たる方は、ぜひ一度ご相談ください。

【引用元】YAHOO!JAPANニュース「ロッテに激震 種市が左アキレス腱断裂で長期離脱へ 25日の今季2度目登板で初回負傷降板のアクシデント」

コメント

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です